~子どもは牛乳を飲まなければいけない?~親御さんや先生に知ってほしい牛乳のデメリット No.2
ご存知でしたか?
離乳期を過ぎても乳(牛乳)を飲んでいる哺乳類は、人だけなのです。
牛乳は、子牛が育つための飲み物
子牛の飲み物を人が飲むと身体に様々な問題を引き起こしやすくなるのです。
今回は、身体に悪影響を及ぼす牛乳の栄養素の中から糖質・たんぱく質と鉄欠乏性についてお伝えさせていただきたいと思います。
~牛乳の栄養素は、人の身体には合わない~
牛乳に含まれる
〇糖質
これらは、人の体で分解することが難しく、子どもたちの身体に悪影響を及ぼす恐れがあると言われています。
◇糖質◇
牛乳に含まれる糖質=乳糖
乳糖は、人や牛などの哺乳類の乳汁に含まれており、乳糖を分解するにはラクターゼという分解酵素が必要です。
1歳半から4歳の間に腸内のラクターゼ(分解酵素)は成長と共に低下していきます。
その為、離乳期を過ぎてから牛乳などの乳糖を含む食品を摂取すると、処理能力を超えてしまい体に様々な症状が現れてしまうのです。
【症状】
腹部膨満感、胃痙攣、げっぷ、下痢 など
◇たんぱく質◇
牛乳に含まれるガゼインというたんぱく質は、アレルギー体質を作りやすく牛乳を飲む時期が早い程、アレルギーを引き起こす可能性が高いそうです。(牛乳たんぱく質を含むミルクも同じ)
アレルギー反応により、激しい下痢を起こすことで、必要な栄養素を吸収することができず、発育不全になるリスクもあります。
2歳~5歳くらいになると牛乳のたんぱく質に耐えられるようになるそうですが、乳幼児の腸はまだまだ未熟、できるだけ与えるのは避けていきたいですね。
【症状】
鼻づまり、喘息、発疹、嘔吐、下痢 など
また、妊娠中の牛の乳を飲むことで牛の女性ホルモンを摂取することとなり、思春期の多量のニキビの原因となる可能性もあるそうです。
その他にも牛には、様々な薬剤が投与されており、牛乳摂取による健康被害が懸念されます。
〇乳牛の成長を早める為の成長促進剤(日本では、使用禁止とされているが、輸入品には注意が必要)
〇悪環境で飼育されている牛は病気にかかりやすい為、多くの抗生物質を使用
〇輸入エサ(穀物)に含まれる残留農薬が牛の身体に蓄積(輸出される際にエサとなる穀物に撒かれる農薬は、畑で巻かれる100倍の量)
◇鉄欠乏性について◇
子どもに大量の牛乳を飲ませると鉄欠乏性貧血を引き起こすリスクがあります。
もともと鉄含有量が少ない牛乳ですが、牛乳を飲むことにより胃腸から出血を引き起こし貧血に繋がることがあるようです。
出血量が1日1ml~5mlと目に見えない程、微量である為に目視で確認することは難しく、検査をしないとわからないそうです。
お子様に貧血症状がみられる際は、牛乳の除去を試してみると良いかもしれません。
牛乳が原因の貧血である場合は、牛乳の除去+鉄剤を摂ることで回復するそうです。
(加工品に含まれる牛乳も除去)
◇マクロビから考える牛乳◇
マクロビでも牛乳を含む乳製品は、お勧めしていません。
摂取することで生殖器を痛めてしまいますので、不妊のリスクが高まるとも言われています。
口周りに吹き出物が出ていたり、足のカカトがガサガサという症状がみられる方は、生殖器が弱っている可能性がありますので乳製品の摂りすぎには注意してくださいね。
牛乳の生産についても調べてみました
そもそも牛乳を搾乳するためには、メス牛を妊娠させる必要があります。
メス牛は、人が牛乳を飲むために妊娠、出産、搾乳、を繰り返し最後には、食肉用として出荷されるそうです。
では、産まれた子牛はどうなるのでしょうか?
母牛は、早く牛乳を生産ラインにのせるために、産まれてすぐに子牛から引き離されるそうです。
子牛には母乳を吸いたいという強い欲求があるそうですが、母とは引き離され、子牛は一人柵の中。
飼育中の牛は狭い牛舎に繋がれている為、運動不足による病気や硬いコンクリートの床の上で過ごしていることから蹄から内出血をしたり病気も多く発生する為、薬剤投与の必要が出てきてしまいます。
ある牧場では、牛の負担を減らし牛・人・自然がバランス良く共存できるように素敵な取り組みをされていました。
牛を山の中の自然な環境に放ち、農薬や肥料をまかずに山に生えている牧草や草で育てているそうです。
牛の負担やストレスを減らす為に年間の搾乳量も抑えているとのこと。
一般的な牛の寿命は6年程と言われていますが、そちらの牧場の牛は、何と10~15年も生きるそうです。
寿命にここまで差が出るとは、いかに牛に負担がかかっているかが明白ですね。
最後に
飲んでも健康になるどころか悪影響を及ぼす牛乳。
私達の不健康の為に牛を犠牲にする必要があるのかと考えさせられました。
私たちは、食べ物がどのような流れで食卓に並ぶのかを知るべきで
知ったうえで感謝をしていただく事が、私たちの健康に繋がっていくのではないかと思いました。
子どもに携わる者として、食べ物を大切にするという本来の意味は命を大切にする事であると伝えていかなければと思います。
牛乳についての参考文献
~ なぜ「牛乳」は体に悪いのか ~